塗料は主に表面を覆い、保護し、美観を提供する役割を果たします。その構成要素は樹脂、溶剤、添加剤、顔料の4つです。これらの成分を組み合わせることで、様々な特性や効果を持つ塗料が生み出されています。水性塗料はその中でも、樹脂を塗りやすくするために有機溶剤(シンナー)を使用せず、水を溶剤として使用する塗料を指します。

水性塗料は乾燥前に雨などで流れてしまうデメリットがありますが、しっかりと乾燥した後には水によって塗膜が剥がれたりすることはありません。有機溶剤の揮発量を低減できるため、大気汚染やシックハウス対策として、その環境への優しさが注目されています。

この塗料の原理は、塗料の中の水が塗料の乾燥時に蒸発し、残った樹脂や顔料が固まり塗膜を形成することにあります。水性塗料の塗膜中の粒子はくっつき合って硬化するため、水には溶け出しません。

水性塗料の主成分が「水」であるため、一般的には非危険物扱いとされ、保管もし易いです。引火の心配がないため、安全性が高く、DIY用途にも広く利用されています。ただし、耐久性は油性塗料に比べて劣ります。水性塗料が溶剤を含まないために、強固な塗膜が形成されにくくなるためです。

水性塗料は水に近い性質を持つため、水分を弾く素材との相性が悪く、特に鉄部などの素材への塗装は難易度が高いと言えます。塗布が可能な場合も、適切な下塗り材と専門業者の技術が必要です。

塗料には塗料そのものの役割、また水性塗料にはその特徴があります。塗装工事の際にはご自身の希望に、より近いものをプロに相談しながら決めるといいでしょう。